日曜日の初耳学に経済学者・成田悠輔さんが出演し、日本の将来や人生に悩みや不安を抱く生徒たちに、熱血授業を繰り広げ、成田悠輔さんに見えている新しい真実を語ってくれました!
冒頭、しくじり先生の気分だと言う成田悠輔さんですが、ゲストからの「しくじったことはあるのですか?」の質問に「定期的に炎上している」と答え笑いをさそっていました(笑)
こちらの内容があまりに凄くて深かったので、気になる部分を私なりに簡単にとまとめてみました。
【ツイッター】
https://twitter.com/hatsumimigaku/status/1624770470523604992?s=20
成田 悠輔(なりた ゆうすけ)さんのプロフィール
◆1985年生まれ
◆研究者・事業者・執筆者
◆東京大学経済学部卒業
◆マサチューセッツ工科大学で博士号取得
◆イェール大学助教授
◆半熟仮想株式会社代表取締役
◆専門はデータ・アルゴリズム・数学・ポエムを使ったビジネスと、公共政策の創造とデザイン
「SNS炎上問題」
SNSは実際に顔が見えないので敵とみなされやすい。
コメントだけ読むと、その人の全人格が自分を否定して24時間体制で攻めてくるよう見えてくる。しかし実態は全然違って、その人も喫茶店で紅茶を飲んでいたり、友達とバカ話をしていたりする。
その実態がインターネットを通すと見えなくなるから、あたかも全員が自分を敵と認定しているような幻想に陥るらしい。
またSNSでの発信というものは、どこかのレストランで食べ物を出しているような、そんな延長線上にあるようなもの。炎上すると全く関係の無かった人までがどこからか走ってやってきて、とりあえず暴言だけ吐いて去っていく。
そんな人たちにわざわざ説明するとかしないでしょう。
炎上を気にしなくなるコツは?
ちょっと違う場所に身をおけば良い。たとえSNSで炎上していたって、町の銭湯に行けば全く違う関係のない空間が広がっているわけで、全国民が敵視してくるような大炎上なんてない。
そんなことは総理大臣や日銀総裁くらいになって心配すれば良い。
「夫婦問題」
成田さんの、ノーベル賞をとった友人が提唱していた「結婚生活で守らなければならない法則」とは。
それは「自分の配偶者より幸せになってはいけない」
なぜか、、、どちかが相手より幸せだと相手に思われた瞬間に夫婦関係にヒビが入るそう。
深い・・・
「老後2000万円問題」
二児の母が抱える老後の資金問題。教育資金や家のローンを支払いながら老後の2000万円を貯金していくのは厳しく、将来受け取る年金だけでは生活できない、との質問に。。。
成田悠輔さんの答えはまさかの「ダメかもしれないと思っておくしかない」とのこと!
日本人の老後を昔みたいに維持するのはもう無理になったと諦めるしかない。
昔は若者がたくさんいて働いていて、税金を収めたり社会保険料を払ったりして老後を支えてくれていたが、今後は働いてくれる若者がいなくなってくるので、これはごくごく当たり前の事だと。
食っていけない人は食っていけない事を受け入れるしかないのか
食っていけない人が路頭に迷う社会というのは世界中にたくさんあるわけで、そういった普通の国に日本が近づいているという事。
不安はあるが、不安が的中して実現してしまうこともある。「人生はそういうもの」と受け入れることも大切とのこと。
今後は今までの年金額を維持していく事は困難。年金は生活を補助してくれるものに過ぎない。その厳しい現実を受け入れる事が豊かな老後への第一歩となると考えているらしい。
その一方で昔よりも高齢者が若返っていて、元気になり病気をしなくなってきているとのこと。
昭和のアニメ「サザエさん」にでてくる波平と福山雅治は同じ54歳!昔よりも50代半ばの人は随分と若返っているので、元気で長く働くことができるし、長く楽しい人生を送ることができるようになってきている良さもある。
昔からある、65歳で引退して年金生活を送るという固定観念を捨てれば、別にそんなに悲惨ではない。
世界中でみれば、世界の平均的な65歳の人と、75歳の日本人の健康状態が同じくらいらしい!
まだまだいける!長生き日本人!
「セカンドキャリア」
セカンドキャリアの為に英語を勉強しようとしているゲストの質問に・・・
英語の勉強は「本当にガチでやるか全然やらないか」のどっちかで良い。
最近は機械翻訳やAIの同時通訳などの精度が上がってきていて、日本人の99%より機械翻訳の方が英語力は高いとのこと。
中途半端に英語を勉強して表現するなら、日本語で話してAI翻訳の方が良い内容になる。
今の日本の英語教育のように、中途半端なやり方をダラダラ続けて5年10年勉強したが、使い物になる英語にならなかった、というのは時間をドブに捨てているようなもの。
それだったら、自分の中身や、伝えるべき内容を作る方に時間を使って、英語で伝える部分はAI翻訳等に任せてしまうという潔いやり方もあるのではとの事。
「留学は?」
留学は良い。ただ、勉強をするという留学でなくても良い。
「留学=学校で授業を受ける」といった狭い意味での留学を考えがちだが、海外とか全然違う場所に行くという事は、いわゆる勉強というものをしなくても学べることはたくさんある。
異国の地で生きてみる、そしてその地で自分が理解できない事、相手が理解してくれない事があるという事を体感する。今まで自分がいかに狭い世界の凝り固まった考え方をしていたかが分かる。
留学は自分のアイデンティティや価値観を壊したり書き換えたりするという意味があると思うとのこと。そこにこそ留学の本質があると考えている。
最後に・・・
テレビを見ながらうんうんとうなずいたり驚いたり感心したり・・・本当に勉強になる内容でした。
現実を受け入れて、今後自分はどうするのかを改めて考えさせられ、またひとつ賢くなったといいますか、知らなければいけなかった事を知ることができたと思いました。
これを知った私は、今後を変えるために何か新しい事を始めなければ!と強く思うのでした。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございました!
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